令和元年度 北村山地区・新庄地区・西村山地区歯科医師会学術講演会を開催

 令和元年112日(土)午後3時より、村山市「クアハウス碁点」会議室にて三地区合同学術講演会を開催した。

愛媛県開業 にしだわたる糖尿病内科院長である西田亙先生を講師としてお迎えし、「糖尿病を絆にした医科歯科薬科連携」というテーマでご講演を頂いた。

 

    加藤 徹副会長による開会の挨拶

 

   菊地 正悦会長の挨拶

 

   講演する西田 亙先生

 

講演内容は次の通り。

冒頭、「年4回以上の歯科通院により糖尿病の医療費と入院回数は4割減少する。」という衝撃的な話から始まった。

医科歯科連携の経緯について触れ、糖尿病治療ガイドラインにおいて歯科連携の重要性が謳われたのは2010年である。歯周病と糖尿病には密接な関係があることが分かっている。初診時に歯肉の出血、腫脹が認められる場合は、歯科を受診させることが望ましい。日頃から糖尿病に関して歯科医と連携を持っておくことが重要である。

更に2019年度には糖尿病診療ガイドラインでは、歯周治療による血糖コントロールの改善で推奨グレード「A」になったという。

昨年、北村山地区歯科医師会でご講演していただいた、山田宏参議院議員に触れ、国民の健康寿命延伸に向けて、2016年に衆参議員を中心に「歯科口腔医療研究会」を設立し勉強会を立ち上げ、医科歯科連携に尽力を頂いている。

歯科口腔医療の充実に関する緊急提言所が20175月に安倍首相に手渡しされた。これは生涯を通じた歯科健診の充実、入院患者等に対する歯科口腔機能管理の推進、施設等入所者に対する歯科専門職が係わる積極的な口腔管理の介入などが盛りこめられたものである。

2018年には骨太の方針として、口腔の健康は全身の健康にもつながることから、生涯を通じた歯科健診の充実、入院患者や要介護者をはじめとする国民に対する口腔機能管理の推進、地域における医科歯科連携の構築など歯科保健医療の充実に取り組むという内容である。そして、20184月に診療情報連携共有料が誕生する。

 

 

休憩を挟んで後半は高病原性の歯周病菌は血行性に全身へ播種し、全身疾患を引き起こすという話である。口腔から子宮感染により出産直前に絶命した胎児を例に挙げ、病理解剖したところ原因は口腔内在住のF.nucleatumという細菌と分かった。

羊水内細菌を認めた妊婦は全員が早産で、F.nucleatum33.3%を占める。

 

     

 

最後に糖尿病は治癒する病気ではないので決して通院を中断しないよう指導することが大切である。通院中断こそ最大の悪、通院継続こそ最高の善である。歯周病も同じことが言える。令和の予防歯科は鎮守、人々の体を鎮め人々の未来を守ると結んだ。

西田先生のご講演はユーモラスで大変楽しくあっという間の3時間であった。

 


令和元年度 9月例会開催

 

北村山地区歯科医師会は9月26日(木)午後6時30分より、さくらんぼ東根温泉「大ニ館」にて9月例会を開催した。
初めに菊地正悦会長より挨拶があり、その中でかかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所(か強診)について触れ、山形県全体としては25%、宮城県においては15%とという届出状況である。しかし、北村山地区は50%という実績をあげているということは大変喜ばしい事であると述べられた。
この後、形歯社保担当委員長である大沼浩先生を講師としてお迎えし、社会保険研修会を開催した。
「円滑な保健請求のために」と題して資料に従って説明していただき、皆で再確認を行った。
主な内容としては診療報酬の請求の流れについて、返戻、査定について、またカルテ記載するに当たっての注意等、細かく説明していただいた。

 


研修会終了後、懇親会会場へと移り、海老名宥充君の乾杯で宴に入り、講師をしていただいた大沼先生を囲み懇談会となった。

 


サリバチェッカー学術講演会

8月24日㈯午後6時より、東根温泉「石亭小松」にて山形ロイヤル病院主催による学術講演会に当地区会員等が出席した。
はじめに、山形ロイヤル病院の熱海裕之院長より、挨拶があり、病院紹介の後、サリバチェッカー導入に至る経緯について話された。

 

         

  
次に講演会に移り、「口は健康の元」と題して慶應義塾大学先端生命科学研究所特任教授の杉本昌弘氏よりご講演を頂いた。
サリバチェッカーは唾液中の代謝物質を測定し、がんをスクリーニングする検査である。検査は非常に簡便で、朝食をせずに来院して頂き、少量の唾液を採るだけである。それを冷凍保存して鶴岡バイオサイエンスパーク内の「サリバテック研究所」に送り、分析、解析を依頼する。
膵がん、大腸がん、乳がん、肺がん、口腔がんのリスクを測定することができる。特に発見が難しいと言われる膵がんでは一般に血液検査が行われるが、CA19-9・CEA等のマーカーに関しては膵がんで上昇すると言われているが、特異度はあまり高くない。そのため、サリバチェッカーなどと組み合わせて検査していくことが大切である。膵がんだけでなく、色んながんもスクリ−ニングすることができる利点がある。早期のがんを早く見つけることが極めて大切である。より侵襲的な検査を合わせて行うことで、さらにサリバチェッカーの有用性が出てくると思う。

山形ロイヤル病院事務局ならびに株式会社サリバテック関係者の皆様に感謝申し上げます。

JUGEMテーマ:健康

 

 

 

 


北村山地区歯科医師会7月の例会を開催

7月25日(木)午後2時30分より尾花沢市「悠美館」ハイビジョンホールにて、学術講演会を開催した。

神部君の司会進行で、講師の紹介が行われた。

 

北村山地区歯科医師会菊地正悦会長より挨拶

 

東京都で開業の田中真喜先生を講師にお招きし、「光歯科治療の最前線 〜歯科用レーザー&LEDを用いた低侵襲治療の実践〜」というテーマでご講演を頂いた。

 

最初に最新の歯科用レーザーの種類を挙げ、波長や出力の違いで、使い道は多種多様である。 実際レーザーを用いての治療動画が映し出された。 超高速切削用、最高出力レベルのEr:YAGlaserを使っての齲蝕の切削・充填。 組織治癒促進治療などに用いられるGENOVAモード。 根管治療においてはリーマー、ファイル不要で、SWEEPSを用いれば歯根の拡大洗浄、除菌、即日根充まで短時間で行えるというメリットがある。

 

     

 

また、歯周病の治療においてはPDT療法があり、患部にレーザーを照射し歯周病菌を破壊する歯周病治療である。歯科の代表的なPDT療法にはペリオウェイブというものがある。 PDT療法はメチレンブルーが主成分のバイオジェルと無熱ダイオードレーザーを使用して治療を行う。無熱ダイオードレーザーをバイオジェルに照射するとレーザーの周波数がバイオジェルに化学反応を起こす。これにより、染色体の周りにある酸素分子が活性化され、歯周病菌であるグラム陰性菌の細胞壁に対して毒性のある遊離基を発生させ、この遊離基がグラム陰性菌を死滅させる。 その他の利用としては、いびき治療、インプラント抜歯即時埋入、インプラント周囲炎など応用範囲は広い。

 

休憩を挟んで、後半は口腔内蛍光観察装置VELscopeによる癌リスク検査についてお話があった。400nm〜460nmの青色光を照射してモニターに映し出し口腔癌や白板症の発見に有効な医療器械である。 長時間にわたり、田中先生の熱意のあるご講演は大変興味深い内容だった。

 

講師の先生を囲んでの記念撮影

 


令和元年度6月例会開催

 

北村山地区歯科医師会は令和元年6月29日(木)午後5時30分より、さくらんぼ東根温泉「石亭 小松」にて、山形県歯科医師会三役を来賓としてお迎えし6月例会を開催した。

当地区歯科医師会・菊地正悦会長の開会の挨拶の後、形歯三役よりそれぞれ時局講演をお願いした。

 

本年度新形歯会長に就任された富田 滋先生には2019年度の骨太方針について伺った。その中で慢性的な歯科衛生士不足、歯科専門学校の入学者の減少、再就職支援問題など山積となっている。歯科衛生士バンクを結成し、今現在離職されている歯科衛生士の掘り起こし、また多職種に携わる仕事も斡旋し活性化させたいと抱負を述べられた。また、女性歯科医師の会やニューグレープについて貴重なるお話を伺った。

 

土門宏樹副会長からは国民医療費の歯科医療費の割合や、昭和38年から平成28年における構成割合や推移について述べられた。

逸見良平副会長からは参議院選挙について、そして控除対象外消費税について伺った。

続いて、奥山博和専務理事からは歯科衛生士学校の創立当時から現在に至るまでの状況についてお話して頂いた。

各理事より、連絡事項があり会は終了した。

 

    

会場を移し、形歯三役を囲み懇親会となった。

 

新入会員の枝松君より挨拶

 

宴は盛り上がる中、庄司建二君より中締めの挨拶となり、閉会した。

 


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